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ヒューストン不動産マーケット近況報告

アメリカ全体的に金利の高騰、インフレーションなどの影響もあり、不動産マーケットはかなり落ち着いてきています。
近日中にヒューストン不動産協会(HAR.COM)から10月の不動産販売報告がされるので、またアップデートさせていただきますが、
全体的にマーケットは落ち着いてきており、パンデミック前のような”平常”のマーケットに戻ってきている印象があります。
ただし、今のヒューストンインベントリー期間は2.4か月です(11/8現在、資料HARより)
インベントリー期間とは今マーケットに出ている物件が売り切る期間を計算します。6か月がバランスの取れたマーケットで、6か月以下はSELLER側に有利、6月以上はBUYER側に有利とされています。2.4か月なので、まだSELLER側に強いマーケットと言えますが、今は過去のような競合で値段がせりあうような状況はまず珍しく、BUYER側も、物件を早急に決定してオファーをださないと物件がなくなるような焦りがなくなり、またリスト価格に掲載されている価格を交渉したりする余裕がBUYERにも出てきました。
前述の通り金利の高騰やインフレなどで、今まで家を買いたいと思っていた方々が住宅ローンが組めなくなる方、もしくは今まで見ていた価格帯を下げなくてはならないなどの諸事情で家の購入を見送る方も出てきているようです。
家を買いたいと思っている方は、住宅ローンが組める、もしくは現金で購入ができるのであれば今も買い時だと思います。 住宅ローンの方は金利が高い(7%)と心配されるかもしれませんが、2007年あたりはクレジットスコアが良くて6%が良い金利でした。(下の図は少し小さくて見づらいかもしれませんが、2007年は8%が平均でした)その後リーマンショックで不動産価格が崩壊し、金利は3%台まで落ちましたので、その時にREFINANCE(再度住宅ローンを組みなおす)をして毎月の支払金額を減らす、15年ローンなどに組みなおして、早く早い終えるようにする方、もしくはエクイティー(今の不動産マーケット価値から、住宅ローンの残高を引く、利益)を引き出して、他に投資するなどが行われました。 パンデミックの際にも、金利が2%台まで落ち(歴史上一番低いレートのようです)その際に、REFINANCEをした方も多かったようです。

つまり、今の金利でモーゲッジを組んでも、金利が下がれば、リファイナンスをすることも可能という事です(もちろん、タイトル保険やクロージングコストなど新たにかかりますので、リファイナンスを検討される方はモーゲッジ会社に相談してリファイナンスをする価値があるかシュミレーションをしてもらう事も可能ですので、ご希望の方がいればご相談ください)

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逆に金利が下がるまで数年待つという方もいると思います。
ただし歴史的に見ると、経済や不動産マーケットの下がりは周期的にありますが、全体的に見ると価格は上がっています。つまり今のマーケットで、例えば5年以内に売らなければならない方は、家の購入は基本お勧めしませんが、5年以上維持できるという方であれば、不動産価格はヒューストンでは平均3%の値上がりというデーターは出ていますので、購入した時よりも価格は上がっていき、下がるという事はないでしょう。したがって、長期で維持できる方で住宅ローンが組める方は、今物件を余裕をもって見ることができ、オファーを出すときも、価格や条件交渉などもできる状況ではあるのは確かです。

次回のブログでは購入を決めた時に何が必要か?をお話したいと思います。

by houstonrealtor | 2022-11-09 01:33 | ヒューストン不動産

ヒューストン日本人不動産エージェントです。テキサス州ヒューストンの不動産の売買、賃貸する人への少しでも助けになればと思い開設しました。


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