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ヒューストン10月の不動産販売報告

ヒューストン不動産協会(HAR.COM)より10月の不動産販売報告が掲載されましたので、シェアさせていただきますが、
まず私個人のマーケットの意見から。

10月は2月3月の住宅ローンの金利から倍近くにあがった金利によって、今まで購入する予定だった価格帯の家が購入できなくなった方、また金利が上がったので、購入を一旦諦める方なども出てきた事もあり、家のマーケットはパンデミック前の”普通”の状態に戻っているという印象です。
それでも人気のあるエリアで家の価格と家の内装などが相応している物件はマーケットに出て比較的早く契約が決まっていますから、メディアなどで報道している、不動産クラッシュ(不動産価格崩壊)やBUYERマーケット、という状況では少なくともヒューストンはございません。メディアなどの情報を全て信用しないように、それぞれのマーケットに詳しい方々、不動産であれば、知識のある不動産会社やエージェントなどに話を聞く事をお勧めします。

今のマーケット状態ですが、BUYERマーケットだと仰る方もいるのですが、未だにSELLERマーケットです。(SELLER側に有利)
ただし、以前のようなSELLERに選んでもらうために、BUYER側は価格を上げたり、なんでもSELLERの言いなりになるという狂気のマーケットは去りました。
その為、金利は上がりましたが、それでも住宅ローンを組める方にとっては、今は買い時でもあります。
今年の夏前までの狂気に満ちたともいえる複数のバイヤーの値段の高騰などはなくなり(これは、一件で50件から200件オファーが来たケースもあり、価格もリスト価格から100,000以上出すようなケースもありました)物件も複数オファーが入り競合で値段を吊り上げて$10,000以上出すような事もなくなっています。 
また、物件は瞬時にオファーが入るため、ゆっくり検討している暇もなかったのですが、今は比較的時考える余裕ができる時期思います。(もちろん良い物件はじっくり考えている間に他の方に取られる事もあります)更に競合が減りましたので、物件に対して価格やその他の交渉ができる物件も増えてきました。(**交渉は価格だけが交渉ではありません。様々なTERM条件なども交渉の一部になります)
ただし、全体的にインベントリー(マーケットに出ている物件)はまだ少ないので、人気のあるエリアなどは早めの決断と、交渉などもその物件やマーケットによって考える必要があると思います。それらに関しては、経験のある不動産エージェントなどのアドバイスなどを聞いていただく事をお勧めします。



さて、前置きが長くなりましたが、以下がHARからの10月の不動産販売報告です。簡単に要約します。

急速に上がった住宅ローンの金利のため、ヒューストンの10月の不動産販売もクールダウンしています。ただし、家の価格は1年前よりも高い価格を維持しています。10月は、7か月連続の売り上げ数の減少が続いており、売りに出てくる物件が増えた事もあり、パンデミック前のノーマルな不動産状況になりつつあります。
HAR(ヒューストン不動産協会)の10月のマーケットアップデートによれば、戸建ての販売は22.8%減少の6641戸(去年の10月の8597戸)でした。

10月の家の価格帯別の販売数は、$500Kから$999,9999の価格帯はそこまでの減少はなく、6.6%の減少でした。$250,000以下の物件は、そもそも$250Kの物件がないという事もあり、この価格帯を狙っている方は賃貸に動いている事も影響しています。

平均価格は戸建ては7.2%上昇の$403,712(これは5月の$438,290の記録的な最高額)。中間値価格は、8.4%上昇の$330,550(これは2022年の6月の$354,000が記録的最高額です)平均価格が$400,000を超えたのは、今年の3月からで、中間値価格が$300,000を超えたのは、2021年の5月からです。

インベントリー期間は2.8か月の数字を出しています。これは、2020年の6月依頼一番高い数字となっています。全米では3.2か月となっています(NAR、全米不動産協会より)通常インベントリー期間が6か月というのが、バランスの取れたマーケットとされています。
(**イベントリー期間** 今マーケットに出ている物件が全て売り切るまでの期間を想定した数字。これが6か月以上であればBUYER側に有利なBUYERマーケット、6か月以下であればSELLERに有利なSELLERマーケットと言われています)

DAYS ON MARKET(マーケットに物件が出てきてから契約が成立するまえの日数)は、32日から43日となっています。
価格帯別の売り上げ戸数は以下の通りです。

Broken out by housing segment, October sales performed as follows:
  • $1 - $99,999: decreased 42.3 percent
  • $100,000 - $149,999: decreased 34.8 percent
  • $150,000 - $249,999: decreased 41.6 percent
  • $250,000 - $499,999: decreased 18.7 percent
  • $500,000 - $999,999: decreased 6.6 percent
  • $1M and above: decreased 28.0 percent

タウンホーム/コンドミニアムの販売報告
タウンホームとコンドミニアムも5か月連続で売り上げ戸数は減少しています。19.4%減少の548戸。(昨年は680戸)
ただし平均価格は9.3%上昇の$269,936で、中間値価格は3.9%上昇の$226,500となっています。両方の数字とも、2022年の4月の記録的な数字よりは低いです。インベントリーは、2.1か月から2.3か月となっています。



by houstonrealtor | 2022-11-20 07:50 | ヒューストン不動産

ヒューストン日本人不動産エージェントです。テキサス州ヒューストンの不動産の売買、賃貸する人への少しでも助けになればと思い開設しました。


by houstonrealtor