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ヒューストンの5月不動産賃貸マーケット報告

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ヒューストンの不動産マーケットは、住宅ローンの金利の高さなども影響して、徐々に落ち着きを取り戻しているように感じます。ただし、マーケットがクラッシュするとか、値段が下落するとかいうような感じではなく、欲を出して高くマーケットに出した売り主たちは、買手がつかず、価格を落とすか、交渉に応じるかなどの対応が必要になってきているところが増えてきた感じがします。

また、以下のヒューストン不動産協会から発表された記事にもありますが、この金利の上昇と、不動産価格の上昇に伴い、多くの購入予定者たちが、一旦購入を諦め、賃貸を延長する方向性を変えた事もあり、賃貸マーケットはとても好調でした。
学区などで人気のあるエリアはマーケットに出ると数日で複数の申込者が入るような状態で、賃貸といえども価格を上げたりしないと競合に勝てないようなところも出ています。
通常は引っ越しの多い春先から新学期の始まる前の8月上旬くらいまでが賃貸の動きが激しいのですが、今年は年明けからずっと賃貸の動きが激しく感じています。これは私の個人的な予想にすぎませんが、8月の学校が始まるあたりからは、賃貸の競合というのはなくなると思います。
ただし、人気のあるエリアは依然としてニーズがあるので、良い物件で価格帯もマーケットに沿っている物件は、早く借主が決まってしまう傾向は続くと思いますので、これから賃貸物件を探す方も、あまり借家人側に有利な条件で交渉や、価格交渉などは難しいかもしれません。
もし、価格を下げたい、条件をつけたいなどの交渉を第一に考えている方は、マーケットに10日以上残っているような物件であれば可能性は高いと思いますが、交渉方法も様々な面から交渉ができると思いますので、ご自身の経験のある不動産エージェントなどに相談されると良いでしょう。

それでは、ヒューストン不動産協会(HAR.COM) にて5月の賃貸マーケットの報告を以下に掲載します。


家のインベントリー(売れる家)が歴史的に低く、住宅ローンの金利が上り詰めている中、多くのバイヤー(購入者)達が購入を諦め、賃貸に切り替える傾向にあります。ヒューストン不動産協会(Houston Association of REALTORS)の5月の賃貸マーケットの報告によれば、戸建の賃貸は去年と比較し24.8%の上昇で、賃貸価格は昨年比で11%の上昇、平均賃貸価格は$2239と記録的な数字を打ち出しています。2021年の5月は2731戸の賃貸であったのが、この5月は3407戸の賃貸がされています。賃貸のマーケット日数は22日間から24日間です。

借家人たちは、あまりタウンホームやコンドミニアムには興味が向いておらず、昨年の6月は660戸の賃貸に対して今年は616戸の賃貸となっており、昨年と比べると6.7%賃貸が落ちています。ただし、家賃は13.2%の上昇で、昨年は平均価格が$1854に対し、$1949という数字を出しています。


# by houstonrealtor | 2022-06-24 08:14 | ヒューストン家の賃貸

ヒューストンの5月の不動産マーケットの報告

こんにちわ。暑い日が続いているヒューストンです。本日はなんと37度の熱日を記録しました。通常はこのような暑さは7月から8月にかけてなので、今年はなんだかとても暑くなる予感です。
ヒューストンの不動産マーケットですが、 金利の上昇にも関わらず5月も相変わらず好調で、マーケットに出てくる物件で、エリアや物件の状態が良いものはすぐに競合が入り契約が決まってしまうような状況でした。同様に、不動産価格が上昇し、家を購入する予定だったバイヤーの方が先延ばしを決めて、賃貸を続ける事にしたり、また投資などで持っていた物件を、このマーケットの良い時期に高値で売ろうと賃貸物件を売る傾向もあり、賃貸マーケットはテナント側はかなり苦戦している状態です。物件を探していても、色々迷っていたりしている間に、他の方が申し込みを出して契約が決まってしまう。また良い物件は、競合が一日で数人出て値段を上乗せしないと勝ち取れないなどの状況も出てきました。賃貸は、引っ越しシーズンが本格的に5月末(お子様の学校が終わる頃)から8月上旬(お子様の学校が始まるまで)が一番動きが多いのですが、今年は年明け2月くらいからかなり動きが早いような気がしますし、6月に入った今でも、それほど賃貸物件が多く出ている感じはありません。

話は変わり、今回は、ヒューストン不動産協会(HAR.COM )より5月の不動産マーケット報告が発表されましたので、記載します。
このマーケットスナップショットのPDF版はこちらからご覧ください。



5月の家の販売も住宅ローンの金利の上昇にも関わらず、個人、そして投資家、投資会社などのニーズが高く、物件がマーケットに出てくるとたちまちなくなってしまうような状態で、価格帯は記録的な上昇率を出しました。5月の末には、戸建て売却数は昨年と比べて1%減少、そしてインベントリー(売りに出ている物件)は、2022年の一番高い数字を出しました。

HARによりますと、戸建ての売り上げ数は0.9%減りました。これは先月に続く減少です。(2021年5月は9714戸の売却、2022年の5月は9627戸)ただし一年前と比べると、2021年の売り上げ数よりは4.4%上回っている数字を出しています。

$500,000から$1ミリオンの家は、今月は一番”熱い”数字を出しており、昨年の5月と比較して38.3%増しの売却数でした。次にラグジュアリーマーケット($1ミリオン以上)が、30.2%増し、その次に、$250,000から$500,000の価格帯で10.7%増しでした。$250,000以下の物件は、ほぼヒューストンでは見つけられない状態になっており、この価格帯の方が$250,000以上の価格帯を目指す必要が出てきています。
3月から5月にかけて、バイヤー(購入者)が家の価格帯を新たに記録的な数字に押し出し巻いた。平均売却価格は、戸建てで14.3%上昇の$440,670、メディアン価格(中央値)は16%上昇の$351,000でした。平均価格は3月に初めて$400,000を超えています。
逆にコンドミニアムは、ヒューストン全体で落ち着きを出しています。
5月には新しい物件などが9%多くマーケットに出た事もあり、インベントリー(売りに出る物件)が今年一番の数字になった事もあり、今後、需要と共有のバランスなど少しずつ”普通”のマーケットに戻ってくる兆しがあると、HARのチェアのJENNIFER WAUHOBさんは語っています。

二か月続けて、CLOSE TO ORIGINAL PRICE RATIO(元々のリスト価格と実際に売却された価格の比率)が、戸建てでは100%を超えて、100.9%という数字を出しました。これは過去最高の比率です。つまり、ほぼ大半のバイヤーが、リスト価格以上のオファーを出して、物件を購入したという事になります。

<5月のマーケット比較>
住宅ローンの金利の上昇と、戸建て価格が歴史的な高値を出していることで、ヒューストン不動産マーケットはほんの少し落ち着きを出しました。これは、消費者のバイヤーたちが、購入を先延ばしにして賃貸にした事も影響しています。戸建ての売却数は0.9%減少しました。ただし、一年前の5月から先月の5月までを比較すると、既に4.4%以上の売り上数を出しています。
9%多いのインベントリー(売りに出た物件)のおかげで、インベントリー期間は1.6か月に変わり、これは昨年の10月の1.7か月依頼の高い数字になっています(インベントリー期間が5か月以下であればSELLERに有利なSELLERマーケット、7か月以上であればBUYERに有利なBUYERマーケットといわれています)
5月の売り上げ額は12%上昇の4.9ビリオンドル(49億ドル)という事です。

Single-Family Homes Update





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# by houstonrealtor | 2022-06-11 10:24 | ヒューストン不動産

今年もハリケーンシーズン突入です

6/1が正式にハリケーンシーズンのはじまりになります。
これから11月末まで、ハリケーンが来る季節になります。

気象庁によると今年は例年より多くハリケーンが来る可能性があると伝えており、
6/1のハリケーンシーズンの到来とともに、既に二つのトロピカルストーム(熱帯低気圧)が発生しているとの事です。

私はヒューストンに今年で27年目に突入していますが、5年前のハリケーンHARVEYという歴史的な大被害の被害を受けています。
これは本当に何百年に一回といわれるほどの被災だったのですが、今の地球温暖化の影響で、また起こりうる可能性もあります。
ただし、恐れる必要はありません。
各地、日本でも地震や水害など、カリフォルニアやコロラドなどは山火事や地震など、各地それぞれ天災のリスクを大なり小なり抱えています。
ヒューストンは洪水のリスクがありますが、地震などと異なり突然やってくる事はないので、準備だけしっかりしておけば命は防げます。
今年もハリケーンシーズン突入です_e0245771_07472902.jpg
(2017年9月:ボランティアの方がテキサスの町からボートをトラックにのせて救助に来てくれました。私の犬と、近所に住んでいるご老人も一緒に救助されました)

私のHARVEYの経験は、本当に滅多にない出来事だと思いますし、このような経験は恐らく今後滅多にないと思いますが、
毎年ハリケーンやトロピカルストームなどがヒューストン方面に来るとしても、きちんと準備をしておけば安心だと思います。

私の経験上持っていてよかった!というものを紹介します。
1.水(我が家では、アルカリ水を飲んでいるのですが常に5ガロンのタンクを4本ほど用意しています)
2.ガスコンロ(下のようなもの、AMAZONやHMARTなどで売ってます)
今年もハリケーンシーズン突入です_e0245771_07553428.png
3.カップ麺、クラッカー、缶詰など非常食を3-5日分
4. 懐中電灯、ヘッドランプ(ヘッドランプは停電の時、両手が空くので料理ができたりして便利でした)
5. 乾電池、そして電池で動くラジオなど(停電になった場合)
6.充電器(停電の際に、携帯などの充電が切れてしまう事を防ぐ)
7.大切な人の連絡先を紙に書いておく(携帯が切れてしまうと連絡先が分からなくなることもあります)
8.ガソリン(半分以下になったら満タンにする癖をつけておくと良いです。ハリケーンなどの警告が出ると、町中のガソリンスタンドが長蛇の列になります)


また普段はまとめておく必要はありませんが、万が一避難などする場合には、必要な書類などは一つにまとめておいた方が良いです。
先日洪水に関するセミナーを受けに行ったのですが、その時にこのような袋をもらいました。
リストが書いてあるので、避難する時、何を用意したらよいかが分かります。大き目なジップロックでも良いので、そちらにメモなどで避難する時に必要なもののリストなど書いておくと良いかと思います。(パスポート、薬、ソーシャルセキュリティーカード、運転免許証などなど)
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ペットがいる方は、ペット用の医療記録などはファイルにまとめる、もしくはCLOUDなどに保存するなどもプラスです。ペット用の袋をつくってリストを入れておくのも良いですね。
準備をしていれば、いざというときに落ち着いて行動ができます。

ヒューストン商工会事務局のウエブサイト でも災害対策の頁がありますので、ご覧ください。

今年もハリケーンシーズン、大きな被害などなく過ごせるように祈っています。



# by houstonrealtor | 2022-06-02 08:14 | ヒューストンの生活

ヒューストン4月の不動産販売報告

相変わらず強いSELLER Marketです。金利が上昇して購入できる価格が下がった方も出てきており、マーケットは緩やかになるだろうという予想があるものの、
物件が良いもの、人気のあるエリアなどは、数日で何十ものオファーが入ったりと、相変わらず競合状態が続いています。

以下は、ヒューストン不動産協会(HAR.COMHARの販売状況のまとめになります。



ヒューストンの不動産マーケットは、4月も勢いのある動きを見せましたが、2022年初めて、販売量が減りました。(金利の上昇と通常春先から家の購入者が増えるにも関わらず売りに出ている物件不足も影響しているもよう)
戸建ては0.2%減少の9079戸の販売(2021年の4月は9100戸の販売)ただし、マーケットは今年も強い動きを続けていて2021年の記録的な販売量の7.4%を超えています。また家の購入希望者が賃貸にする動きも影響し賃貸は17.2%の上昇。ただし、タウンホームやコンドミニアムの賃貸は3%減少しました。

戸建ての価格は50万ドルから100万ドルの範囲が一番大きく上昇し、4月は、去年の販売と比較して45%の価格上昇。次にラグジュアリーマーケット(100万ドル以上の物件)が24.9%の価格上昇。次に25万ドルから50万ドルの価格帯が13.5%の価格上昇を見せています。
25万ドル以下の物件は、ほとんどヒューストンにはない状態であり、この価格を狙っている家の購入者たちは価格を上げざるを得ず、また上昇する金利なども影響し、購入額が高くなるか、賃貸を選択する傾向にあります。
3月の記録的な価格上昇の後、購入者たちが(競り合いの結果)4月は更に価格を上げています。平均の戸建ての価格は14.9%上昇の$426061、中央値価格は16.6%の$343990です。3月に初めてヒューストンの平均戸建て価格が40万ドルを超えました。

”一般の人たちが考えているのとは逆に、新しい販売される家はマーケットに出ているが、とても早く売却されている、そして購入者や投資家たちは、現金オファーをリスト価格(提示価格)よりも高く出し、他の競争相手(住宅ローン購入者)を負かしています。消費者たちは、この異常な購入狂乱にうんざりし、上昇する金利に購入できる家の価格に限度が出て、家の購入を見合わせる人も多く出てきました””とHARのチェアーのJENNIFER WANHOB氏は語っています。

”家のリスト価格と売却価格の比率”は、今年過去最高の100.6%を記録しました。この意味は、大半の購入者がリスト価格以上のオファーを出して物件を獲得しているという事です。

<賃貸のアップデート>
4月の賃貸のマーケットは、戸建てはとても強い動きがありました。これは家の購入者たちが購入を諦め賃貸に動いた影響もあり、17.2%の上昇でした。
ただし、タウンホームやコンドミニアムは3%の減少でした。 平均の戸建ての賃貸価格は10.2%上昇の$2164、タウンホームとコンドミニアムの平均価格は8.4%上昇の$1831でした。

<4月のマーケット比較>
記録的な高価格、金利の上昇、少ない物件などの影響で、多くの消費者が一旦購入をとどめて賃貸をする傾向がヒューストンのマーケットのスピードを少し緩めています。ただし戸建ての売買は、一年ごとの比較を見ると既に今月の時点で去年よりも7.4%上回る販売量になっています。
インベントリー期間(今マーケットに出ている物件が全て売り切るまでの日数。5月以下であれば売手市場、6か月以上であれば買手市場といわれています)は、1.4か月となっており、依然と非常に強い売り手市場となっています。

以下がデーターになります。





For HAR’s Monthly Activity Snapshot (MAS) of the April 2022 trends, please click HERE to access a downloadable PDF file.
Townhouse/Condominium Update
Townhouses and condominiums scored another positive month in April. Sales volume rose 3.4 percent with 818 closed sales versus 791 a year earlier. The average price rose 11.6 percent to $273,575 and the median price jumped 17.5 percent to $234,950. Both figures represent the highest pricing of all time. Inventory fell from a 2.6-months supply to 1.5 months.
Houston Real Estate Highlights in April
  • Single-family home sales were statistically flat (down 0.2 percent) year-over-year;
  • Days on Market (DOM) for single-family homes dropped from 40 to 33;
  • The ‘Close to Original List Price Ratio’ for single-family homes reached 100.6 percent — the highest ever — as a majority of buyers paid above list price for homes on the market;
  • Total property sales were statistically flat (up 0.2 percent) with 11,384 units sold;
  • Total dollar volume increased 14.5 percent to $4.5 billion;
  • The single-family average price rose 14.9 percent to $426,061, the highest of all time, and only the second time that pricing has exceeded $400,000;
  • The single-family median price increased 16.6 percent to $343,990 – also a record;
  • Single-family home months of inventory registered a 1.4-months supply, up from 1.3 months a year earlier;
  • Townhome/condominium sales rose 3.4 percent with the average price up 11.6 percent to $273,575 and the median price up 17.5 percent to $234,950. Both are record-setting highs;
  • Single-family home rentals rose 17.2 percent with the average rent up 10.2 percent to $2,164;
  • Townhome/condominium leases fell 3.0 percent with the average rent up 8.4 percent to $1,831.

# by houstonrealtor | 2022-05-20 05:20 | ヒューストン不動産

ヒューストンの暮らし、イベント情報のブログも掲載しています

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別ブログにて、私と一緒にチームとして働いているエージェントモラレス由美子さんが毎週ヒューストンのイベントを掲載、ヒューストンの生活に役立つ情報を発信しています。
そちらもぜひ是非ご覧ください。


# by houstonrealtor | 2022-04-27 04:17 | ヒューストンの生活

ヒューストン日本人不動産エージェントです。テキサス州ヒューストンの不動産の売買、賃貸する人への少しでも助けになればと思い開設しました。


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